エアコンの冷媒管を溶接することで、
延長したり曲げ加工部分を付け足したりすることも多いものです。
家庭用のエアコン工事ではあまり見かけることはありませんが、
商業施設やビルなどの空調工事では頻繁に行われる作業ですから、
電気工事を行ってる中でも、目にすることも多いと思います。
1店舗でのエアコン設置などでは、配管作業現場で溶接することも多いですし、
ビルなどの大型施設における大掛かりな全館空調設備などでは、
ある程度の溶接作業や曲げ加工を作業場を設けて行うことも多いもので、
そこには、溶接機器や曲げ加工を行う電動ベンダーなどを備えてあるものです。
いずれにしても冷媒管を配管するときには溶接作業が不可欠になのです。
しかし、冷媒管を突合せて溶接することはできないので、
このページで紹介するエキスパンダが必要になるのです。
エキスパンダの役割は冷媒管の端部を広げることで、
広げることで接続する冷媒管を差し込むことができるので、
確実に溶接することができるようになり、
ピンホールや割れなどによる冷媒ガス漏れのリスクを軽減することができます。
冷媒ガス漏れの原因箇所として多く挙げられるのが、
冷媒管の溶接箇所や室内機、室外機のフレア接続部分で、
その多くが接続不良によるものなのです。
機器接続部分などは目視で点検できるところなので、
リークテスタを使えば冷媒ガス漏れの有無はすぐにわかりますが、
溶接部分からの冷媒ガス漏れの場合、
その多くが点検困難な場所なので、直接点検することが中々できないません。
ですから、多くの場合窒素ガスなどを冷媒管に充填し、
何日か放置して数値の変化を確認して冷媒ガス漏れの有無を確認します。
しかし、これは冷媒ガス漏れの有無を確認するだけで場所の特定にはいたりません。
この確認作業で漏れが確認されてから、ガス漏れ箇所の特定作業を行うことになるので、
かなり大掛かりな作業となることは想像できると思います。
当然その作業に掛かる費用負担も発生することになるので、
仮にこのような事態に至った場合、大きな費用負担が求めれることになるでしょう。
ですから、冷媒管の溶接作業は慎重な上にも慎重な作業が求めれるので、
最適な工具を用いて、手順を遵守した慎重な作業が必要なんです。
タスコ(TASCO) |
タスコ(TASCO) |
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タスコ(TASCO)のエキスパンダセットですが、私はこの中のTA525PMを使っています。
油圧式なので楽だし、少しくらい狭いところでも使えるので、手動ハンドル式じゃなく油圧式を選んだのですが、作業が楽な分購入費用は少し高くなるけど、それだけの価値はあると思ってます。
次も油圧エキスパンダですが、片方は充電電動エキスパンダです。
BBK |
FUSO |
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油圧エキスパンダですけど、先に紹介したものと違って充電式のものも紹介しました。
しかし、いくら楽だからといっても
「たかがエキスパンダ」に十万円以上なんて出せませんよね。
┐( ̄。 ̄)┌
次は、一般的なエキスパンダを紹介しておきます。
RIDGID |
BBK |
アサダ(Asada) |
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普通のエキスパンダもいろんなメーカーから販売されていますが
使い方は同じで、各サイズのヘッドをセットして冷媒管に差込み
ハンドル操作を行い冷媒管の先端を広げます。
ですからどれを選んでも得られる結果は同じだということです。